客船トパーズ号

番外編。船旅ならでは?のお楽しみとして「ブリッジツアー」というものがあったので参加してみた☆参加者ほとんどオッサンが9割だったけどね!(笑)
GPS(全地球測位システム)が発達した現代でも、やはりコンパスは船の要として大事に残されてる。
本日の海図。翌日には進んだ分のエリアがスタッフルームの外に張り出されるので、客も毎日確認できた。これはイギリス(右側に見える)を出て、北大西洋を通って北米に向かう途上。
いかにも年代物の船らしい木材と真鍮製の機器類が目立つブリッジにも、ちゃんと現代のテクノロジーで補強がされてる。これはレーダーかな?
この「トパーズ」という名前の船は大変歴史が古く、この航海の時点で船齢45年超という!(汗)「このくらい古い船で世界一周航路というのは、まぁ例えて言えば90歳のおじいちゃんに100メートル全力疾走させるようなもんですかね〜ハハハ」とか爽やかに説明するスタッフの言葉に、実際にその船で海上にいる乗客らが恐怖で凍りついたのは言うまでもない…(爆)
とってもクラシカルな舵輪に刻まれた「エジンバラ」の文字。確か船本体が建造されたのは英国のグラスゴーの造船所、だったかな?
こちらは日本人クルー用の航海のお守り。実際に海上で見ると、これはもう半端無い安心感だったりする…(汗)
船の全体図。最近のビルみたいな豪華客船にくらべると、上部構造物の少ない、スマートでクラシカルなデザイン。客船としてはもうちっとも大きくない部類になってしまったが、煙突の形ひとつとっても、古きよき大西洋航路時代の名残をとどめる美しい船、なのだそうだ。
こちらはクルーのほとんどを占めるギリシャ人のための航海のお守りのマリア様。(ギリシャ正教の)お守りもちゃんと国別なのが面白い。そして、海に出た人間は皆、ほぼ確実にある意味で「信心深く」なる。それは、いつでも死と隣り合わせであり、自分の運命が想像を超えた何か巨大なものにいとも簡単に左右される…というリアルな実感、のせいかも知れない。。
壁の木材はこの船が45年以上前に英国の港を出た時のままとか!すげー。。
このバーで船の速度を変える。これで「ステディーゴー、サー!」とか言うといかにも船乗りっぽくてカッコいい〜☆と思ったらこの船、クルーほとんどギリシャ人だったわ!(爆)
最後にブリッジの全体図。見えないけど、左側のクルーはノートパソコンをいじってて、時代がかった周りの装備との不思議なギャップを覚える…。さんっざん古いとかボロいとか(笑)悪口言ってるますが。説明してくれたクルーの人いわく、「あちこちガタが来てる老船ですが、船の心臓である「メインエンジン」だけは、ただの一度も”落ち”たことがない。これは外洋航海をこれほど長く続けた船としては非常に稀有なこと。本当に丈夫で、素晴らしい船だと思います」と。愛情たっぷりな口ぶりだった。その気持ちが自分にもよくわかる。
ブリッジを出た階段の踊り場から、今日も元気にもくもくと煙を吐く煙突が見える。…たとえどんなボロ船だろうと、乗っている間にそれを「愛する」ような気持ちに自然となるのは、それに自らの”命を託している”という、例えて言うなら雛鳥が親鳥を無条件に慕う本能に近いのかも?とか、ふと思った。
番外編ついで。同室の友達が船内で催された仮装パーティーに着てった、スリランカで買ったサリー。と、あとなんか適当にくっつけた風。。(笑)
エジプトで船に乗り込んできた税関職員から10ドルで買わされた例の民族衣装を着て。しかし、どう頑張ってもドレスアップがネタにしかならない☆(苦笑)
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